さて、今回の本はコチラ↓
ニュートン別冊 くすりの科学知識 改訂第3版
前回に続けてニュートン別冊です。理系分野の中でもあまり詳しくない医学の話として医薬品の回のものを選びました。薬が効く理由から始まり、医薬品ができるまでの過程や最新の創薬技術の紹介がたくさん盛り込まれています。他にも抗生物質やワクチン、動物実験の是非等、医薬品のあれこれについて色々書かれています。また最後の章には色んな薬の事典が載せられています。
脳の毛細血管やがん細胞周りの毛細血管は通常の毛細血管と構造が少し違うんですって
それによって薬の効き方(作用機序)も変わってくるみたいですよ
今回に関しては新しく知るようなことも多く、私にとっては目次の次のページからもう面白い内容でした。毒と薬は紙一重ってのは聞いたことはあったけど、今回この本で両者の違いは人間に有益か有害かの違いっていうのを読んで、発酵と腐敗の関係みたいなもんなんだなということが分かった。薬の事典の部分は読んでもすぐ忘れてしまいそうなほど専門用語が多いが、各疾患の説明やそれを止める作用機序の部分は読む価値があったと思ってる。またニュートン全般にいえることだが、どの項目も論理的に書かれているし分かりやすい図もたくさんあるので、科学リテラシーが養われる本だなぁと感じた。
以上、ニュートン別冊 くすりの科学知識の話でした。ここまで読んでいただきありがとうございました。