とある日に見た夢が印象的だったのでメモ:CLANNADのようなめっちゃ泣けるアニメを観てる夢なんだが、実はそのアニメの世界や登場人物は誰かによって作られた世界で、登場人物たちの生活の様子が博物館? 美術館?で展示されてるという設定が最終話辺りで発覚するという内容。で、最終話でその世界と登場人物が突如消されるというオチ。途中展示されてるものということを臭わせる伏線もあったのを覚えてる。
今回の本はコチラ↓。
敗者のゲーム
過去にコンサル会社の代表パートナーを務めていて、退任後も投資アドバイザーとして活躍してる著者の長期投資に関する本。かなり昔に初版が出たらしいが、それ以降も版を重ねて出ているようです(私が読んだのは第8版でした)。最初の方に一瞬「なんか他の投資入門書と同じようなことが書いてあるな」と思ったけど、これは逆で「この本をベースに他の投資入門書が出てる」という見方が正しく、投資入門の源流に位置していることに気づきました。それほど投資のバイブルとして読まれているのかもしれない。難しい数式が出ることもなくたとえ話や過去のデータを出しながら話が進むので、堅苦しい本という感覚もなく読みやすかったです。読み始めてすぐにこれはここで紹介しようと思いましたね。ただ多少専門用語も出てくるので、投資の入門書を少しでも読んだことある人向けかと。
簡単にまとめてしまえば長期投資で大切なことは、一度決めた投資方針をミスター・マーケットの気まぐれに負けずに何十年も守り続けること、他の人より抜きんでて勝ち続けることは現代においてはほぼ不可能なので、勝つことより負けないことを重視せよってこと。勝ち「続ける」ってとこが大事なのよね。「勝つことより負けないこと」というのは私の昔から好きな言葉の一つです。
ミスター・マーケットって誰ですか?
それは是非本書を読むかググってみてね。
話を戻すけど、それにもかかわらずつい勝つことを重視して投資に臨んで「敗者のゲーム」に身を投じてしまうのだという話。
そして「敗者のゲーム」から「勝者のゲーム」にするためにもインデックス投資が一番良いということが「そんなに連呼して逆に怪しまれないか」ってなるほどしきりに書かれているw。まぁ確かに理屈を聞くとその通りだし他の投資の書籍や動画でも良く説明を聞くから説得力はある。前述のように勝つための戦略というよりは負けないための戦略をとるとなると自動的にこうなるんだろうなとも思った。
「勝つことより負けないこと」のたとえ話でプロとアマチュアのテニスのプレーが出てくるのだが、実はこれとほぼ同じことを昔中学で卓球部に入って間もない頃にコーチに言われたことがある。「実力がないうちは淡々と球を返して相手がミスするのを待っているだけでも勝てる」「無理してスマッシュ打っても1点は1点なんだから、最初の内は無理にスマッシュを打たなくてもいい」と教えられたのを今でも覚えている。まさか中学の記憶が現在に繋がるとは。
以上、敗者のゲームの話でした。ここまで読んでいただきありがとうございました。