俺と某の電撃戦

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【書籍】バッタ博士のバッタ奮闘記再び バッタを倒すぜアフリカへ

 いつのニュース記事だったか忘れたけど、朝の通勤電車のことを「現代の奴隷船」って表現してたの正直センスあるなって思ったw。他にもXで老害ディスりか何かの呟きで「全世代に言えることだけど不思議なことに高齢者に多い」って書いてたのはこれは一本取られたって思った。




 今回の本はコチラ↓。



 バッタを倒すぜアフリカへ


 一年以上前に紹介した前作「バッタを倒しにアフリカへ」の続編。今回はサバクトビバッタの繁殖行動に関する研究を軸に話が進みます。半分が学術的、もう半分は著者の身の上話、途中一章分丸々著者の専属ドライバー兼相棒のティジャニの身の上話(本の表紙で著者と一緒に写ってる人)もあったりで、今回は主な舞台のモーリタニアの他に飼育室での実験や研究者仲間の元へ訪れるためにモロッコやフランス、アメリカの回もあります。参考のために前回のはコチラ↓。


arice403s6c7.hatenablog.com


 論文執筆のくだりについては私も院生時代という研究者の真似事をしてた時期もあり執筆の経験があるけど、私の場合は執筆にあたって研究室の先生が大分支援してくれたこともあったので著者ほどの苦労があったわけではない。だけど著者が言ってることは大方分かる所もあって懐かしいなぁってなりました。私の過去の論文に関する話はこちらでまとめてあるので興味がある方は↓。


arice403s6c7.hatenablog.com


 久々にGoogle Scholar*1で自分の名前でエゴサしたら、ちゃんと執筆した論文と著者名に自分の名前が記載されてる論文の計3報がしっかり出てきて改めて嬉しいです。私のアイデンティティの一つです。そしてそれに関連して元所属研究室で過去の自分たちの研究が大分発展をしてたのを知ってなんかテンション上がった。


 閑話休題、600ページもあるぶ厚い新書だったけど、語り口調や擬音が出てくることからも分かる通り読みやすくかつ面白かったのであっという間に読めてしまった。サバクトビバッタの繁殖行動の基礎について学ぶことができるのはもちろんのこと、色んな人に経済支援をする著者の人の好さや研究する上での苦悩、色んな場面での喜怒哀楽等も見どころです。まさに昆虫記でもあると同時に奮闘記です。


 写真が多いんだけど中にはバッタの群れの写真もあるので、そういうのが無理な方は閲覧注意といったところ。




 以上、バッタを倒すぜアフリカへの話でした。ここまで読んでいただきありがとうございました。

*1:学術論文専用の検索サービス