俺と某の電撃戦

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技術英検2級 体験記

 この間「技術英語能力検定(以下 技術英検) 2級」を受検してきました。プライベートでの資格試験は危険物甲種の時以来です。


 会社で受けるように言われたわけでもなんでもなく、純粋に興味のある資格を取るという趣味&自己啓発として勉強しました。あとは会社でよく英語の仕様書を読む機会があって、英語が苦手な上司に解読を求められることが多いので解読時の一助になればと思って。



 ※あくまで「こういう感じだったよ」という報告記事であって、「こうすれば必ず合格する」という紹介をする記事ではありません。参考程度にどうぞ。

1.概要

 英語系の資格の中では普通の英検やTOEICに比べたら知名度が低いかもですが、名前の通り科学技術英語専門の英検です。理系の英単語ばかり出てくるのはもちろん、機器のマニュアルや仕様書とかの英文を扱うのに必要な能力を試す資格です。そういう英文は人によって解釈が違ってしまっては困るので、正確かつ簡潔であることが求められるそうです。なので他の英語系の資格に比べて意訳や独特な言い回しみたいな表現はないです*1。なので長文読解の正しい和訳を選ぶ問題で、たまにどれも表現を変えただけで意味は全部一緒なんだけど厳密にはどれが正解かっていう感じの問いが出てきて「どれも正解だろ……」ってなることがあるw。


 設問ごとに配点も違って、後述のプロフェッショナル以外は200点中120点(6割)で合格です。で、1~3級と1級の上に準プロフェッショナルとプロフェッショナルという階級があります。調べてみたら受検回によってはプロフェッショナル合格人数0人の時があるぐらい難関のようです。


jstc.jma.or.jp


昔は「工業英検」という名前でした


ja.wikipedia.org


2.試験までの道のり

 まずどれを受けようかなと考えた時に1級から上は記述問題があったので多分俺には無理*2だと思ったのと、英語を書く機会より読む機会の方が圧倒的に多いということで、全問選択式で読解のみを問われる中で一番高い2級を受検することにして、下のテキストを揃えました↓。



2級のレベルとしては大体大学工学部低学年ぐらいっぽいです


 実はこちらを準備したのが1年半前の夏で、それから「いつでも受検できるからいつか受ければいいか」と思って放置していたらその間に出題形式が変わってしまっていて、一部参考書・過去問の問題集通りの問題が出ないようになっていましたw。勉強してる最中にそれを知ったんだけど、一部だし買い替えるのももったいないと思ったので、そのままのテキストで勉強続行しました。1年半も放置してたのに突然勉強し始めたのは、他にも取りたい資格が出てきたし会社関係の資格の勉強もする必要が今後出てきそうだと分かってきたのでその前に消化してしまおうっていう理由。


 勉強法としては2か月ほど前から参考書をざっと読んだり過去問の問題集を一通り解いたり単語帳読んだりというのを毎日ではないけど一日1時間ちょっとを目安にやるようにしてました。過去問は毎回平均点以上は取れる段階までいけてたけど、何しろ出題形式が変わってるので安心できずに平均点よりはるかに上の点数を目標に勉強してましたね。


 で、1か月半前に受検の申請をしたのですが、2級と3級は全問選択式ということもあってCBT(コンピュータ形式)での受検も可能で、好きな会場で割と好きなタイミングで受けに行けるのでこちらで申請をしました。


申請時は専用のアカウントを作成する必要があります


3.試験当日

 近場の施設で予定時間の30分前に来て待ち時間で単語帳で最後の追い込みをと思ってたけど、入って手続きを済ませたらすぐ試験開始になりました。試験開始前には持ち帰り不可のA4のメモ用紙を一枚もらえるので、最後の並び替え問題も安心。


 で、なんやかんや悩みつつも見直しも含めて受検時間の70分間いっぱいまで解答しました。まぁ一部出題形式は違ったものの、そこまで大幅な変化には感じられなかったので面食らうこともなく、難易度もこれまでやってきた過去問の中間ぐらいだったかと。時間も全問解き終わっても20分ほど余るぐらいだったので、焦らず見直しができました。


4.結果発表

 CBT試験は終了と共にいきなりドカンと合否と点数が表示されますw。で、結果は……↓




 合格ッ、拍手ッ。


わーーー!!


 上の写真は合否が出た後に会場のスタッフから手渡されるもの。点数はこれまでやってきた過去問の結果の平均とほぼ一緒というねw。ギリギリではなかったけどかと言って胸張って堂々と出せるレベルではないので黒塗りにしてありますが、知りたいという方は写真のレーダーチャートから点数を推定してください。


 その後前述のアカウントから認定証のPDFファイルをダウンロードして資格取得と相成り申した↓。





5.一通り終えての雑感

 2級は正直言うとTOEIC*3でそれなりの点数取るより簡単だったかなと思います。まぁ頑張れば合格できるやろっていう難易度の選んでますし……。過去問一通りやって安心はできなかったもののまぁ運が悪くなければ大丈夫だろうと思って、前日にコスイベ行くぐらいには余裕ぶっこいてましたw


 個人的には選択肢から文章の意味が通る英単語を選ぶ「文脈に合う適切な語の選択」と長文読解の「パラグラフ問題」が苦手で過去問ではほぼ毎回どこかしらミスるのよね。単に科学技術英語の単語を問われるだけなら単語帳の単語を丸暗記するだけで良かったかもだけど、前置詞とか関係詞を選ぶ文法問題もよく出るので、普通に中高の英語力も問われます。それに前述の通り和訳を選ぶ問題がどれも正解に見えるし。最後の設問の「和文英訳の語句並べ替え」が配点高い割に英語苦手な私にしては意外と上手いこと正解できることが多かったのは大きかったかもしれない。


6.最後に

 せっかく受けたので何か形に残そうと思って記事にしました。これから受検を考えてる方の参考になれば幸いです。




 以上、技術英検2級の体験談でした。ここまで読んでいただきありがとうございました。

*1:例:Don't tell me~→直訳では「~と言わないで」だけど意訳で「まさか~じゃないよね」みたいな感じのはない

*2:中高で唯一赤点を取って追試になったことがあるのが英語だったぐらい苦手なので

*3:TOEICは会社で受けました