俺と某の電撃戦

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【書籍】寝たい 睡眠の科学・改訂新版

 今回の本はコチラ↓。



 睡眠の科学・改訂新版 なぜ眠るのか
 なぜ目覚めるのか


 科学の新書で有名なブルーバックスの本です。ブルーバックスと新潮選書の本は個人的に面白い本に巡り合う確率が高いからすこ。


 タイトルの通り人が寝たり起きたりする時の脳のメカニズムを現在分かっている範囲で解説する一冊。私が読んだのはその改訂新版の方です。


 突然だけど動物はなんで眠ると思う?


え……それはやっぱ体力を回復するためじゃないですか……?


 確かにそれもあるかもだけど、それなら体を横にしてじっとしてればいいだけのはず。にもかかわらず眠くなって睡眠をとる必要があるのは何か他に理由があるのではないか……それを脳科学神経科学の観点から分かりやすく説明してくれます。私のような医学に詳しくない人でも分かるように書いてあるし、神経科学の基礎知識については随所でコラムとして解説がある。アデノシンと睡眠の仕組みを鹿威しの例えで説明していたのは特に分かりやすかった。睡眠の科学的な話なんて普段世界一受けたい授業とか健康番組とかでサラッとしか聞かないので、今回その話を詳しく知れたのは有益でした。


 その他にも寝てる時に見る夢や不眠、ナルコレプシーと呼ばれる睡眠障害、あとは寝だめや他の動物の睡眠等、睡眠の関するあれやこれやの話も多々あり、眠るという行動は人間である以上必ず自分にも関わることでもあるのでどれも興味深い内容となっています。逆に毎日行う行動にもかかわらずその仕組みを全然知らなかったんだなって思いましたねw。


 なるほどーって思うことがたくさんあった有意義な本でした。


 最後に少し話は逸れるけど、本書で「食後に眠くなるのは消化のために胃腸に血液が集まって逆に血液が回らなくなるから」という説明は違うという内容を読んで、以前読んだ「スタンフォード式 最高の睡眠」でも同じことが書かれていたのを思い出した。それと同時に昔学校の先生が昼食後の授業で居眠りしてた生徒を注意した後に上記のような説明を得意げにして眠くなるのも分からんでもないっていう趣旨の話をしてたのを思い出したのだが、今になって思えばあの説明も正しかったわけではなかったんだなと思った。だからと言ってその先生が悪かったとは言わないが、学校の先生といえど自分と同じ人間なんだな……以前も書いた通り教諭は教諭であってそれ以上でも以下でもないんだなって思った。


?


 まぁ、デフォちゃんもそのうち分かる。




 以上、睡眠の科学の話でした。ここまで読んでいただきありがとうございました。