俺と某の電撃戦

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【書籍】教養としての医学再び すばらしい医学

 今回の本はコチラ↓。




すばらしい医学 あなたの体の謎に迫る知的冒険


 以前紹介した「すばらしい人体」の続編。本書のテーマが「いかに人体は脆いか」となっていて、精巧かつ複雑に作り上げられている人体が微生物という小さな存在にいかに弱いかということが繰り返し語られている。


 主観では外科関係の内容が多めになっている印象で、私ゴア表現とかグロ表現を見聞きすると胸の中心がヒュンってなるタチなんですが、外科手術の話が多いので途中それが頻繁に起こりましたw。その他にも医療ドラマを例にあげたり対比させたりするなど、医学について詳しくない人にもとっつきやすい書き方もされていて良きです。


 「細菌やウイルスが病気のもとになる」「タバコは肺がんのリスクを高める」「予防接種というものがある」等、今では医療関係者じゃなくても知ってるような当たり前の医学知識でも、ほんの一昔前はその概念すらなかったのだから、医学の進歩の早さはここ最近のことだったってことを実感します。前作と内容の被っている部分もあるにはあるが、薬の作用機序*1や日常でもよく聞くような体内物質の働く仕組み、最近の手術事情について新しく知ることも結構あったし今回も「はぇ~」ってなることの多い知的好奇心全開の面白本でした。ニトロや輸液、ステロイド、の話は特に興味深かったし、花粉症の私としてはヒスタミンの項で解説されてた花粉症の薬が効く仕組みと副作用の仕組みはちゃんと覚えておきたいわね。あとコカ・コーラとコカインの都市伝説は多分この話を曲げて語り継がれてるんだろうなっていうものもあったり。


 最後に余談だけど、本書に出てくる「Wiiitis*2」は実は既にその名が登場した当時から知ってました。Wii発売当時任天堂マニアを自負してたのでこういう話には敏感だったんですw。




 以上、すばらしい医学の話でした。ここまで読んでいただきありがとうございました。

*1:薬が効く仕組みのこと

*2:Wiiリモコンの振り過ぎで起きる腱の炎症のこと、「Nintendinitis」の一形態とされる