俺と某の電撃戦

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【書籍】心理学をさらに深く ニュートン別冊 心理学 実践編

 カラマーゾフの兄弟の中で出てくるたとえ話?で「死刑場に向かう馬車に乗る罪人は、馬車が死刑場に近づいていても "まだそこの角を曲がるまでの時間はある" といったように、まだまだ自分には永遠の時間があると思いがち」という感じの一節があった気がするんだが、会社に向かう前の自分がこれと似た感覚になるw。出勤日の朝に目が覚めても「まだ二度寝したり通勤電車の中で寝れるだけの時間はある」と思いがちだし、会社に着いても「まだ勤務開始までの時間は自分の机でのんびりできる」と思ってしまうからな。




 今回の本はコチラ↓



 ニュートン別冊 心理学 実践編


 またまたニュートン。やっぱ面白いんですよニュートン。で、今回もこの前紹介したのと同様、心理学の回です。ちなみにこの前のはコチラ↓。


arice403s6c7.hatenablog.com


 心理学とか精神に関する分野は昔から結構好きなジャンルでもあるので、ついつい選んでしまうのよね。


 この前のが心理学全般の紹介だったが、今回はタイトルにもある通り日常生活にも役立つ実践的な内容が中心となっている。もちろん序盤の方は心理学の基本に関することも書いてあります。読み始めた頃はこれまで聞いたことあるような内容が多いし140ページ弱だから今回はササっと読んで終わりかなと思っていたんだが、中盤辺りから初めて知るような心理現象や、聞いたことあるものでもそのメカニズムを解説していたりと初めて知ること・タメになることが多々ある、良い本を読むことができました。


 特に「噂やデマが広まるメカニズム」と「犯罪機会論」の話は実に興味深い内容でした。


 噂はただ「自分は信じない」と自己の中で情報を処理するだけでは伝播を防ぐことはできないというのは実験による結果と考察からなるほどと思いましたね。新型コロナがまだまだ収束しきらない今日この頃、情報は自分の内での判断で終わるだけでなくその発信にも気を遣う必要もあるということのようだ。


 また犯罪機会論の話では、「入りやすく、見えにくい場所」で起きやすいというのもなるほどと思いましたね。この「見えにくい」っていうのもただ障害物があってということだけでなく、開けていても人の目がなかったり人がいても不特定多数の人しかいない「心理的に見えにくい」場所等、ぱっと見犯罪が起きづらそうと思える環境でも起きやすいってのはさらになるほどと思いました。


 他にも緊張すると手汗が凄くなる理由とかも読んでて腑に落ちたなぁ。


 具体的な内容は是非本を買うなり借りるなりしてご自分の目でッ。


宣伝?



 あとこういう心理学のテーマの本を読むと毎回、傍観者効果とミルグラム実験の結果には気を付けようって自戒してる。ホント思うだけじゃなくてちゃんと自分を持って行動しないとと自分に強く言い聞かせてる。




 以上、ニュートン別冊 心理学 実践編の話でした。ここまで読んでいただきありがとうございました。