俺と某の電撃戦

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【書籍】なにが申し訳ないもんか。 戦争における「人殺し」の心理学

 「夏に電気代ケチってエアコン使わず熱中症になったら治療費で結局それ以上に金かかっちゃうから、エアコンを我慢してはならない」って話を思い出した時に一瞬「そのまま4んでしまえばタダでは?」と思った俺は何か狂気に駆られてた気がするw。




 今回の本はコチラ↓。



戦争における「人殺し」の心理学


なんとも物騒そうなタイトルの本ですね……


 中二病と言う勿れ、殺人という究極の行為をする時の人間を知るのはまさか実際に経験するわけにもいかないし結構大切な知識だと思います。


 昔レイヤーのフォロワーさんがこれからこれを読むとツイートしてたのを見て、自分も気になって読んだ次第です。


 戦場の兵士が敵兵や非戦闘員を殺害する時の心理を心理学者・歴史学者にして軍人経験のある著者が解説する一冊。昔も話したことだけどドラマとかで人殺しちゃって焦ってる犯人を見て「そんな焦るなら殺らなきゃいいのに」「そんなに恨んでたんならむしろ喜ぶんじゃないのかな」って思ったもんだけど、そんな単純な話ではないんですね。


 人殺しをしてしまうことによって起きる反応や、ほとんど人にとって人殺しをすることに抵抗感があるにもかからわらずそれでもできてしまう物理的・心理的な要因について解説している。さらに終盤ではアメリカが経験してきた戦争の中でも特にベトナム戦争時を詳しく見ていっている。500ページ以上もある文庫本だけど終始飽きずに読んでしまいましたね。本書では色んな帰還兵と面接した時の経験談が出てくるんだけど、刺さるものがたくさんありましたね。記事タイトルの一文はベトナム戦争時の米兵が北ベトナム側の兵士を撃ち殺した時に自身の行為を合理化する際の体験談にあるもので、なんか刺さった。


 もっと踏み込んで同類を殺ることへの抵抗感そのものについても知りたいなって読んでてさらに思いましたね。それと最後の部の話は著者の言いたいことも分からんこともないし出版された時代もあるだろうけど、正直時代錯誤感も否めなかったかなと。


 戦争という殺人が関わってくる事についてのことが好きなミリオタとしては是非知っておきたいことだったのはもちろん、戦争もので創作活動をする人にも心理描写の参考としてオススメできる本だと思いました。実際漫画のドリフターズで聞いたことのある内容もいくつかあったのに気づいたので、多分ヒラコーはこの本を読んでるw。




 以上、戦争における「人殺し」の心理学の話でした。ここまで読んでいただきありがとうございました。