俺と某の電撃戦

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【書籍】旧日本軍の失敗から組織論を学ぶ 失敗の本質


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 あまり多くは語らないけど、ラブライブ!のアニメシリーズの中で一番好きなシーン(暫定)。あと1期13話の空港での穂乃果ちゃんとことりちゃんのシーンも、「ススメ→トゥモロウ」のサビの入り方に涙腺緩むぐらい好き。


前も聞きましたけど、やっぱラブライブ!ハマってますよね?


 いいやぁ?




 さて、今回の本はコチラ↓



 失敗の本質
 ―日本軍の組織論的研究


 以前紹介した「社会学の名著50冊が1冊でざっと学べる」で紹介されてた名著の1冊で、ライトミリオタを自称する自分としても特に気になったものだったので読んでみました。正直初めて本そのものを手に取った時は「これが名著? 戦史関係の普通の本に見えるし思ってた名著と違う……」と思いました。しかし中を読んでみると結構な分量にかかわらず長いことのめりこむほど読んでしまった*1。最初は「過激な左翼本だったらどうしよう……」と読むのが億劫になっていた部分もあったんだが、感情的な論じ方もなくちゃんと客観的かつ論理的な分析だったので嫌悪感なく読めました。


 内容としては旧日本軍が敗北したノモンハン事件、ミッドウェー、ガダルカナルインパール作戦、レイテ、沖縄戦の6つの戦いから組織的にどこに問題があったか、対して当時の米軍側はどうしていたかを考察していくといったもの。「目的の不明確」「コンティンジェンシープラン*2の欠如」「情緒主義・忖度・空気の支配」から根源的な部分では「自己革新能力」等、70年以上の話であるにもかかわらず現代にも活用できそうな教訓が盛り込まれている。特にコンティンジェンシープランについては池上先生もよく書籍内で論じている内容だったし、私も仕事で取り入れたい視点だと思っている。完全に余談だが「目的の不明確」については後述の理由で既に知っていて、それを意識して仕事で業務の優先順位をはっきりさせるなど多少だが活用していたりするのよね(組織管理ではなく個人の業務でだけど)。


 もちろん旧日本軍の全てが悪かったとは思わないし米軍側にも欠点はあったと思うが、敗戦自体は事実だし大事なのはここから活用できることを学ぶことで、せめて自分自身は先の戦争のような二の舞にならないように選択をしていきたいですね。


 実をいうと私が昔愛読していてミリタリー知識を身に着けるきっかけになった「東京ギコ大学」という昔のまとめサイトの兵器の人という人の講義で過去に似たような内容のものを読んだことがあったので、結構知っていることも多かったし、おそらく参考文献としてこの本を使われていたと思われる。割と昔の本だし。なので実は私も(あまり深くはツッコまないが)本書の「帝国海軍は航空主兵の時代に大艦巨砲主義固執した」という内容は部分的には誤りだと思っている。




 以上、失敗の本質の話でした。ここまで読んでいただきありがとうございました。

*1:俺がライトミリオタだったからってだけかもしれないけど

*2:不測の事態に備えてあらかじめ定めて置く計画のこと